COLUMN

Lagomの住まいづくり

造作家具・建具で快適な暮らしに


家具・建具には次の2種類のつくりかたが存在します。


一つは、新建材を使う方法。

もう一つは、造作する方法です。


一つ目は工場で製作した量産品を現場で取り付ける方法で、いわゆる既製品です。価格は安価であるものの、化学物質が多く使用されており、決まったサイズ、デザインしかつくれないというデメリットがあります。何よりもプリント合板という本物の木ではない見た目の仕上がりになります。

二つ目は大工さんや建具屋さんが本物の木から丁寧につくりあげる、オーダーメイド品です。価格は少し張りますが、サイズ、素材、デザインを自由自在に決めることができます。


Lagomでは、家具も建具もすべて造作で仕上げていきます。それはひとりひとりの暮らしに合うデザインを提供したいと考えているからです。例えばキッチン高さは身長÷25cmという考え方があります。少し背の高い176cmの人だとキッチン高さは93cmになります。既製品だと85cm90cmしかなく、ぴったり合うサイズがありませんが、造作だと93cmに合わせることができます。他にも空間を無駄なく活用するために、小さな隙間に造作棚を製作したり、マンション特有の大きな柱・梁に干渉しないようサイズを調整し、建具をつくることで既製品だと難しい動線をつくったりすることも可能です。つまり造作によって理想の間取り、暮らし方を叶えることができるのです。


日本ではまだまだ「家を買う=箱を提供する」という考え方が一般的ですが、欧米では家具も含めて家を提供するのが当たり前のようです。それは、家具の置き方ひとつで暮らし方が大きく左右されることを理解しているからではないでしょうか。私たちLagomもただ箱をつくるだけでなく、暮らし方を考え、家具まで提供できる住まいづくりを行っています。