ウールカーペット
床の仕上げでLagomのモデルルームにも採用しています。ピットリビングに100%ウールカーペットを使っていますが、ウールカーペットとはいわゆる絨毯です。一般的に絨毯は「カビやダニが付きやすく衛生的でない」と避けられる方が多いですが、それは誤解です。
カーペットには、100%ウールカーペットの他にも、ポリエステル製の物などたくさんの種類があります。ポリエステル製のものは、化繊を毛のような状態にして裏で樹脂の糊で止めている作りです。その糊がカビやダニの栄養分になり、それが汚くなるということはあり得ます。
しかし、私たちが使う100%ウールのカーペットは織ってあるものです。機械で織っているので、糊は一切使っていません。糊がカビやダニの養分になることはないので、とても衛生的に保つことができるのです。そして、夏はベトベトせず冬は暖かく、さらには調湿効果もあります。
なにより一番のメリットは、ハウスダストの飛散を抑制することです。ハウスダストとは、埃やダニの死骸など、空気中に浮遊しているさまざまな有害物質です。浮遊していたものは時間が経つと床に落ちていきますが、床の上を歩くたびにふわーっと舞いあがりそれを吸ってしまうのです。アレルギー性疾患の原因になります。
ハウスダストは重いため多くは床付近で舞いますので、背の低い幼い子供がに吸う確率が上がります。
このときに床の素材がウールカーペットだと、ハウスダストが舞い上がる現象が起きにくいのです。ハウスダスト自体が減るわけではないのですが、空気中に漂う量が圧倒的に減るので空気環境はとても良くなるのです。
また空気を清潔に保つために、リビングの一部を1段下げてピットリビングにすることで、埃が落ちやすいようにするという工夫もあります。ウールカーペットを敷いたピットリビングに埃を落として室内には舞わせず、普段の掃除の際に掃除機でよく吸ってあげることで、住戸内全体の空気をきれいに保つことができます。
ちなみに絨毯にはダニがいっぱいいるイメージがあるかもしれませんが、この100%ウールカーペットのダニの量を堀田カーペットさんという製作会社が計測したところ、布団の100万分の1だったそうです。これは日々の暮らしにおいてほとんど気にしなくて良いレベルと言えるでしょう。
これらが100%ウールカーペットが空気環境を良くするといえる理由であり、私たちが使用する理由でもあります。