COLUMN

Lagomの住まいづくり

天井材・無垢の羽目板

 

壁や天井に羽目板という無垢の木を張ることがあります。樹種は床と同じ吉野の杉や熊野の杉を使います。この熊野の杉にスリットを入れた、小幅風という材料で天井を張っていきます。これは、アルヴァ・アアルトのマイレア邸の建築で使われていた天井からヒントを得て小谷先生が作られた材のひとつです。この天井材を使うと北欧建築の雰囲気を感じるので採用しています。また木目が美しいツガ材も使用します。

 

これらは主にデザイン性が良くなるよう、美しく見せるために張っています。

特に廊下に小幅風板を張ることが多いのですが、スリットが入った板で玄関からリビングに真っ直ぐ張ると、まるでリビングに誘われるようなデザインになります。

家族が無意識のうちにリビングに集まる、リビングで家族が集まり過ごす、このような意図を表現しています。


 

また照明にダクトレールを用いてスポットライトなどを使いたい場合などは、この小幅風の天井に埋め込むことでレールをスッキリと見せることが出来ます。

このように珪藻土との使い分けによって空間を引き締めたりして、デザインに一役も二役も買って出てくれる非常に優秀な材料であり、居心地の良い空間に整えていくことが出来ます。